写真展開催に寄せて
2017年 05月 08日
写真は、一つの縛りである。
其処に封じ込める事実。喪われても、奥行きを持って記憶を呼び覚ます。闇は全てを包み、暗がりは陰影の中にヒトの持つ野生を鋭くさせる。探る嗅覚。白日の下に曝す光。切撮る視覚。画中の時は止まる。画外の時は流れる。瞬きの刹那。
現在棲む街、墨田区もご多分に漏れず、至る所で都市計画が進み街が変わりつつある。木造の家々は姿を消してゆく。其れは、暮らしの上で致し方無いのかも知れない。しかしながら、喪くされたものは帰らず、記憶の彼方に葬られる。一つ其の様な思いを懐き、この地に流れ来た者として、記憶の目撃者と成り得てみようと。日頃持ち歩く携帯カメラで何処まで切り取れるか。自身の備忘録。
20:00〜(開場 19:00)
入場料 3000円(予約不要)
体験参加費 別途(要予約)
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