去り行くもの~残したいもの
2009年 10月 29日
縮緬・宮詣着
久々に 朝4時まで仕上げ。
出来上がって、好かった~*
以前からの案件。
綿フキ が私には出来ません。
一般的に よく見掛けるのは 花嫁さんのお衣裳ではないでしょうか。
一度だけ 師匠に依頼が来たのを見たキリです。
その師匠も 今は亡く、
習いに行きたいのですが、なかなか その機会を逸しています。
昔は 打掛ほどではないまでも、すべて 綿フキでした。
今の 布芯フキ とは違い、柔らかで ふっくりしています。
先日の たまゆら會で 久し振りに子供着物で綿フキ・総比翼を拝見しました。
朱赤の長着に 浅葱のような 甕覗のような 比翼。
コントラストが 愛らしい*
昔の着物は フキだけでなく、身頃全体にも薄綿を入れて温かくお召したものです。
もちろん、真綿で。
着物の形は 残って行くかと思いますが、こうした技術は 失われつつあります。
もし
お手持ちで 綿フキの 綿入の 着物類がありましたら、
どうぞ 大事にお召し下さい。
そうして 皆さんに「失われつつある」手業を お伝え下さい。
綸子織柄出し・訪問着